「ゆっくりデュエルアカデミア」(登録者数 2.62万人)よりご紹介します。
遊戯王カードの歴史、遊戯王カードの考察を主に投稿している「ゆっくりデュエルアカデミア」。
引退した元プレイヤーでも再び遊戯王に興味を持てるようなコンテンツがたくさんあるチャンネルです。
今回紹介するのは「強烈なデメリットを持ったカード」です。
歴史の長い遊戯王OCGには、強力な効果の代わりにとてつもないコストを要求されたり、一見使うだけ損するカードなど、多くのデメリット持ちカードが存在します。
組み合わせ次第で化けることがあるのが、カードゲームの面白いところです。
相手を回復させるだけのカード!?
ギフトカード
通常罠
相手は3000ライフポイント回復する。
相手を回復させるだけ!? しかも3000ポイントも!?
でも、このカードはマスターデュエルで使われたことある人も多いんじゃない?
ファンの多いカードだよ。
どんな使われ方してるんだ……
最初に紹介されたのは『ギフトカード』です。
2007年に登場したこのカードですが、登場してすぐに「キュアバーン」と呼ばれるデッキで使われました。
『シモッチによる副作用』や『堕天使ナース-レフィキュル』のような相手のライフが回復する場合に、代わりにライフが減少する効果を持ったカードと組み合わせると、一気に3000ポイントものダメージを相手に与えることができます。
『ギフトカード』を複数枚引いた場合は実質的な先行1ターンキルも可能なデッキです。
また、『活路への希望』という相手と自分のライフポイントの差の分カードをドローできるカードと組み合わせ、高速で『封印されしエクゾディア』のパーツを集めるデッキは、なんと世界大会でベスト8に残る活躍を見せました。
強い効果だけどコストが重すぎる!
シュトロームベルクの金の城
フィールド魔法
このカードのコントローラーは自分スタンバイフェイズ毎に
デッキの上からカード10枚を裏側表示で除外する。
除外できない場合このカードを破壊する。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
「シュトロームベルクの金の城」のカード名が記されたモンスター1体をデッキから特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は通常召喚できない。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時に発動する。
その攻撃モンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
(1)と(2)の効果は強いよな。
自分を守れるし、展開もできちゃうぜ。
でも維持するためのコストがね……3ターンも維持してたらもうデッキが無いよ。
自分のデッキを10枚削る維持コスト……最近の遊戯王だと、墓地に送ったり、表側表示で除外する効果だと簡単に再利用することができるのですが、このカードはそういった悪用をされないよう、しっかり「裏側で除外」してしまいます。
そうなるとほとんど再利用することができないため、尋常ではなく重いコストとなっています。
効果自体は強いため、『シュトロームベルクの金の城』を核としたデッキを組むこともできます。
が、実際に活躍したのはこの重たいコストを活かして『紅蓮魔獣ダ・イーザ』のステータスを大幅に上げるデッキでした。
現代の遊戯王OCGではこのカード以外にも大量にカードを除外できるカードが増えたため『紅蓮魔獣ダ・イーザ』がデッキに入ることは少なくなりましたが、実装されているカードの都合上、アプリゲーム遊戯王デュエルリンクスでは現役で使えるコンボです。
新しいパックからも強烈なデメリット持ちカードが登場
「BATTLE OF CHAOS」って最近のパックじゃなかったっけ?
2021年発売のパックだからね。
発禁令
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):カード名を1つ宣言して発動できる。
このターン、相手は宣言されたカードと元々のカード名が同じカードの効果を発動できない。
このデュエル中、自分は宣言したカードと元々のカード名が同じカードの効果を発動できない。
現代遊戯王では、『灰流うらら』のような手札誘発と呼ばれるカードや、『氷剣竜ミラジェイド』のように厄介な妨害効果を持ったカードがたくさんあります。
素直に使うと、このカードはそういった妨害に対する解答となりますが、その代償は「このデュエル中、自分もそのカードの効果を使えない」というものです。
『氷剣竜ミラジェイド』などのカードは自分が使っていなければ無いも同然のデメリットなのですが、『灰流うらら』や『増殖するG』などは多くの場合自分のデッキにも入っています。
上手く使うと強力ですが、序盤に考えなしに使ってしまうと、自分の首を締めることに繋がるこのカード。上手に使いこなせるようになれば遊戯王上級者と言えるのではないでしょうか。
この他にも5枚、デメリット持ちカードを紹介しています。
詳細はぜひ動画でお楽しみください。